帯電防止・導電性

製品の高精細化、高機能化に伴い、心臓部となる電子部品を扱う、工程治具、検査治具、生産設備には、高いレベルの帯電防止性能、導電性能が求められています。大型のFPDガラス基板やシリコンウェハーの搬送治具では、わずかな摩擦により生じる静電気を効率的に除去したり、生産工程中に発生した静電気を除去する機能が必要です。
エンズィンガー製品の特徴とメリット

帯電防止・導電性付与の技術トレンド

帯電防止性

  • 界面活性剤などの利用 → 導電性ポリマーの配合
  • 炭素繊維の添加 → 特殊カーボン、カーボンナノチューブ配合

導電性

  • 炭素繊維の添加 → 特殊カーボン、カーボンナノチューブ配合

炭素繊維を添加しただけでは、炭素繊維の配向により電気的性質が高い部分と低い部分に偏りが生じてしまいます。
また、炭素繊維の弾性率が高いために、樹脂素材の弾性率も高くなり、切削加工性が損なわれ、高い寸法精度は期待できなくなります。
さらには、炭素繊維の剥落や発塵により、クリーン環境を損なうリスクも指摘されています。
近年、高い導電性能を示すカーボンナノチューブ(CNT)が注目されています。しかし、CNTは容易に凝集してしまうため、分散性の改善という技術課題がありました。分散性を改善することで、ごく少量のCNTの添加で高い導電性を実現することが可能になり、ベース樹脂の特性を活かすことが可能になりました。

帯電防止・導電技術の種類と特徴

  Good Point Bad Point
炭素繊維、配合
  • 半永久的
  • 比較的コストが安い
  • 揮発成分がない
  • 摩耗粉による周囲の汚染
  • 微細領域での電気的性能のバラつき
  • 素材物性に影響
カーボンナノチューブ
(CNT)配合
  • 半永久的
  • 数%の充填で済むため材料特性への悪影響が少ない
  • 揮発分、摩耗粉汚染がない
  • コスト高
  • CNTが凝集しやすい
導電性ポリマー配合
  • 極めて均質で安定した電気的性能を半永久的に発揮
  • 揮発成分がない
  • コスト高
  • 素材物性に影響
  • 導電性ポリマーの耐熱性が低く、配合の限界がある

製品一覧

グレード ベース樹脂 表面電気抵抗 Ω 体積固有抵抗 Ω・cm サイズ

TECAPEEK
ELS nano black

PEEK 102〜104 103〜105 丸棒:10、20mm
板:20mm厚

TECAFORM
AH ELS black

POM-C 102〜104 103〜105 丸棒:30〜125mm
板:12〜80mm厚

TECAFORM
AH SD natural

POM-C 109〜1011 109 丸棒:9.53〜76.2mm
板:6.35〜50.8mm厚

TECAPEEK
CF30 black

PEEK 103〜109 103〜109 丸棒:10〜50mm
板:6〜20mm厚

TECAPEEK
PVX black

PEEK 104〜1011 107〜1012 丸棒:10〜100mm
板:10〜50mm厚

TECAMID 66
CF20 black

66ナイロン 104〜1010 103〜109 丸棒:60mm
板:40mm厚
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